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COLUMNコラム

コロナが風俗業界に与えた影響は?今後の業界で勝ち残るための戦略も

2020年から流行した新型コロナ感染症は、さまざまな業界に大きな影響を与えました。風俗業界もその1つであり、売り上げ減や店舗の休業に陥った店も多くあります。風俗業界で生き残るためには、コロナ禍など予測できない事態へのリスクヘッジが大切です。

当記事では、新型コロナによる風俗業界への影響と現状、業界の将来性について詳しく解説します。風俗業界への参入を検討している方は、当記事をぜひ参考にしてください。

 

1.コロナが風俗業界に与えた影響

2019年に発生し、2020年には世界的なパンデミックとなった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、日本の経済状況を短期間で一変させました。国による緊急事態宣言の発出、度重なるまん延防止等重点措置の施行により、外出自粛やマスク着用等の新型コロナウイルス対策が求められたことは記憶に新しいでしょう。

コロナ禍では感染拡大と感染症対策により、飲食業や接客業、観光業など不特定多数の人々と関わる業種を中心に経済活動が停滞しました。会話や飲食などの接触が伴う風俗業界も例外ではありません。感染者・濃厚接触者の積極的疫学調査が行われたこともあり、多くの風俗店で売上が激減し、休業や閉店を余儀なくされた事業者も少なくありませんでした。

 

2.アフターコロナの風俗業界

2023年5月8日より、新型コロナウイルス感染症は「新型インフルエンザ等感染症」から「5類感染症」へと感染症法上の位置付けが変わりました。これにより感染対策が大幅に緩和され、現在ではさまざまな業界・業種で経済活動の正常化が進んでいます。飲食業や観光業など、コロナ禍で大きなダメージを受けた業種も回復傾向にあると言えるでしょう。

出典:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について」

風俗業界においても、客足は回復しつつあるものの、コロナ前の活気を完全に取り戻しているとは言えない状況です。警察庁の資料によると、デリヘルなどの派遣型風俗店・無店舗型風俗店の届出数は増加傾向にありますが、店舗型風俗店は減少傾向が続いています。最近では風俗店に所属せず個人売春やパパ活で手早く稼ごうとする女性も増えてきました。

出典:警察庁「令和3年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について」

このような現状の中、性感染症(性病)に感染してしまうケースも多く見られます。性感染症の中にはオーラルセックスやキスなど性交渉なしでも感染する病気もあるため、デリヘルなどの業態では特に注意が必要な状況であることを押さえておきましょう。

 

3.風俗業界の将来性は?

コロナ禍が収束した現在においても、風俗業界はコロナ前の活気を取り戻せておらず、景気の芳しくない状況が続いています。そのため、風俗業界の将来性や今後の変化に不安を感じる方も少なくないのではないでしょうか。

結論から言うと、風俗業界・事業の規模が大幅に縮小するという事態は考えにくいと言えます。その大きな理由の1つとして、人間には「性欲」があることが挙げられます。性欲は人間の三大欲求の1つとも言われるものであり、人間が存在する限りは消えません。非婚化が進む現代においては、風俗業はさらに需要の高い業種となるでしょう。

なお、日本の風俗業界の市場規模は年間数兆円にのぼるとも言われています。競争も激しい業界ですが、勝ち残るための戦略を立てた上で適切な経営を行えば、長期間安定して稼ぐことができるでしょう。

 

3-1.注目されている風俗ジャンル

風俗業界の激しい競争を勝ち抜くためには、人気の高い風俗ジャンルに注目することも大切です。特に風俗業界が敬遠されたコロナ禍で需要が爆発的に増加し、アフターコロナの現在もニーズが伸びている「デリヘル」は押さえておきたい業態の1つと言えるでしょう。

コロナ禍以降にデリヘルの人気が高まった理由の1つとして、接触人数を最小限に抑えながら女の子と楽しい時間が過ごせることが挙げられます。コロナ禍では感染対策として3密(密閉・密集・密接)を避けるよう推奨されていました。お客さんと風俗嬢が1対1で会えるデリヘルは、コロナ感染への対策を最も講じやすい風俗業態だったと言えるでしょう。

また、コロナ禍における人との接触機会の減少をきっかけとして、対面でのコミュニケーションに苦手意識をもつようになった方も少なくありません。デリヘル店はインターネットやアプリで簡単に予約できるお店が多く、対人コミュニケーションが得意ではない方も気軽に利用できるというメリットもあります。

ホテルや自宅などに女の子を呼べるため、多くの人が集まる歓楽街・繁華街に行かなくてよいこともデリヘルの魅力の1つです。人目につきにくい遊び方ができるので、風俗サービスの利用がバレたくない方も安心して利用できるでしょう。

 

4.不景気でも風俗店が勝ち残るための戦略

風俗業界は市場規模も大きく、将来性も見込める業界ではありますが、コロナ禍のような事態が今後発生しないとは限りません。風俗業界が再び不況に見舞われるリスクも考慮した上で、不景気でも風俗店として勝ち残るための対策を立てておく必要があるでしょう。ここでは、不況を勝ち抜ける風俗店をつくる戦略を4つ紹介します。

 

4-1.サービスの質を高めリピーターを確保する

不景気でも勝ち残れる風俗店を目指すには、接客やサービスの質を高めてリピーターを獲得し、売上確保につなげることが大切です。風俗店を利用するお客さんは、お店の女の子と楽しい時間を過ごしたいと思って来店します。サービスの質が高ければお客さんの満足度も高まるため、リピーターやコアなファンの獲得につながるでしょう。

質の高い風俗嬢(キャスト)や男性スタッフを確保するためには、風俗求人サイトなどで募集し、積極的に働いてくれる方を採用することが重要です。お客さんに対応する際のマナーやサービス内容に関する教育も定期的に行い、接客レベルを一定以上に保つようにしましょう。

 

4-2.競合が真似できないサービスを考える

景気が良くない状況でも選ばれる風俗店になるためには、競合店との差別化を図ることも重要です。しかし、風俗業界は多種多様なジャンルで飽和状態となっており、新しいジャンルを研究・開拓しにくい状況となっています。既存のジャンルの中で、自店独自の「コンセプト」を見出すほうが、他店との差別化を図りやすいでしょう。

風俗店のコンセプトや提供するサービスの内容を考える際には、風俗店を利用するお客さんの多くが求めている「非現実性」「非日常性」を追求することが大切です。比較的小規模で小回りの利くお店の場合は、大手の風俗店が参入しにくいマニアックなコンセプト・サービスを打ち出すのもよいでしょう。

 

4-3.リスクを分散させる

デリヘルのような無店舗型風俗店の場合、店舗型風俗店と比べて複数の店舗を展開しやすいというメリットがあります。景気の悪化やコロナ流行のようなパンデミックの発生といった事態に備えて、複数の店舗を展開して休業・失業のリスクを分散しておくとよいでしょう。

複数店舗を展開する場合、本店と同じサービスを提供する支店を増やす方法もありますが、形態やコンセプト、ターゲット層などが異なるお店を増やすこともおすすめです。マネジメントが複雑化するリスクはあるものの、コロナ禍のような非常事態でも営業できるお店があれば、収入がゼロになるという事態は免れます。

また、状況によっては自社の従業員への「のれん分け」を行うことも1つの方法です。困ったときに誰かと助け合えるような関係性を築いておきましょう。

 

4-4.必要な場面ではプロの手を借りる

風俗店の経営を成功させるためには、経営者自身が知識やスキルを身につけ、判断力や決断力を磨くことが不可欠です。しかし、風俗店の経営は自力で解決できる問題ばかりではありません。必要な場面では積極的にプロ・専門家の手を借りられるよう、さまざまな方法があることを知っておきましょう。

例えば、ホームページ作成や予約システムの構築に関する知識・スキルがない方であれば、これらの業務を専門の製作会社に外注することも1つの方法です。経営について相談する相手が欲しい場合は、風俗店経営に詳しいコンサルタントを活用してもよいでしょう。

また、「初めての風俗店経営で自分に自信がもてない」という方であれば、風俗フランチャイズへの加盟もおすすめです。親企業に加盟料(ロイヤリティ)を支払う必要がありますが、経営や集客、広告に関する手厚いサポートが得られる点は大きなメリットと言えるでしょう。

 

まとめ

新型コロナ感染症が風俗業界に与えた影響は大きく、多くの風俗店が営業停止を余儀なくされました。しかし、新型コロナが5類感染症に移行してからは徐々に回復傾向にあり、特に派遣型・無店舗型の風俗店は増加傾向にあります。

性欲は人間の三大欲求の1つであり、今後も風俗業界の需要がなくなることはないと考えられます。ただ、競争が激しい風俗業界の中で生き残るためには、サービスの質を高め、他の店と差別化してお客さんを確保する工夫が必要です。

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